女性が同棲をするときに知っておくべき4つのこと。「①その部屋は『同棲可』ですか?」
ほとんど彼の部屋に泊まってるから、私の部屋を引き払って同棲しちゃおうと思ってます。
家賃もったいないし。
ちょっとまって!
彼のお部屋は同棲可ですか?
え?
家賃をちゃんと払っていれば、一人でも二人でも大丈夫なんじゃないの?
いえいえ!!
同棲可のお部屋じゃないとダメなんですよ!
しかも同棲する場合は、大家さんか管理会社の承諾を得ないと、あとから大変なことになるんですよ!
最悪の場合は強制退去ですよ!
ええっ!?
こんにちは!
引越し歴5回、一人暮らし歴11年目のアラサー女子チヒロです。
この記事では同棲可能なお部屋について知っておくべき基礎知識と、同棲をするためのお部屋を借りる方法について解説しています。
同棲をはじめてから「そんなこと知らなかったし、こんなはずじゃなかった!」ということにならないよう、しっかりと情報収集をしてくださいね!
それでは、よろしくお願いします。
もくじ
女性が同棲をするときに知っておくべき4つのこと。
私は基本的には同棲肯定派です。
とくに結婚を考えている恋人がいる場合には、同棲はした方がよいと思っています。
その理由は明白で、デートで週に1~2回程度しか逢わない場合では恋人との本当の相性は分からないからです。
私の場合は同棲の結果別れることとなってしまいましたが、その別れには納得ができています。
それは同棲をして、お互いに相手のことを良く知ることができたからです。
そのことよって、結婚をしてこれから先ずっと一緒に人生を共に歩んでいくことができる相手か、できない相手なのかを判断することができたのだと思っています。
同棲をするという事は『生活』を共にすることです。
週一のデートの時のような楽しく、ドキドキする、素敵な時を過ごすだけではなくなるのです。
家賃・光熱費・食費・日用雑貨品の購入のためのお金のやりくり、掃除・洗濯・料理・買い物・ゴミ捨てなどの家事……こなしていかなくてはならないリアルな生活作業がまっているのです。
その作業がどちらかの負担になり過ぎてしまい、不満・喧嘩のタネになってしまうのか。
それとも、賢くルールを決めて上手に負担を分担し、お互いの絆を深める種とするのか。
結果を左右するのは、女性の手腕にかかっていると反省の念も込めて思っています。
同棲生活を幸せなものとするうえで、生活費や家事の分担方法以上に大切だと思うのがお部屋の間取りです。
これは意外と軽く見られがちですが、とても大事なことです。
いくら好きな相手とでも、ずっと一つの部屋に一緒にいると疲れてしまいます。
そうすると、相手な嫌なことばかりが目につくようになります。
そして、ケンカになってしまいます……。
同棲をはじめる前、はじめてしばらくは気にならなくても、あとから必ずといっていいほど「一人になれる部屋が欲しい……」と思うことになります。
これは、私と同棲経験豊富な友人との共通の意見です。
この記事では、同棲をはじめる前に知っておくべきこと、同棲に最適な間取り、賢い生活費の分担方法、ケンカにならない家事分担の方法を、私や友人の同棲失敗談と、結婚へと繋げることができた友人の成功談をまじえ、4つのポイントとしてを紹介したいと思います。
1:その部屋は『同棲可』ですか?
同棲をはじめる理由には、恋人の部屋に通ううちに自分の部屋よりも寝起きすることが多くなり、二部屋分の家賃を払うのはもったいないし、将来結婚も考えているからこのままこの部屋に一緒に住んじゃおう……という流れが多いようです。
ですが、このタイプの同棲には注意が必要です。
恋人が一人暮らしをしているその部屋は『単身』で契約した部屋であり、同居・同棲を許可する契約をしていないからです。
また、大家さんに同棲を許可して頂くために不動産会社を通してお願いをしても、「同居」は可能であっても「同棲」は不可である場合が多いのです。
同居は可能であっても、同棲は不可能ということはどういうこと? と思われるでしょう。
簡単に説明をさせて頂きます。
【同居】
・家族が一緒に住む事(親兄弟や結婚をしている男女)。
【同棲】
・正式に結婚をしていない男女が一緒に住む事。
ということになります。
つまり、親兄弟などの家族や結婚をしている者同士の同居ならば、そう簡単には別れて別居することはなくても、結婚をしていない恋人同士の同棲は別れてしまうリスクが高い、ということになるのです。
この、二人が別れてしまう確率が高いということが、大家さんにとっては問題なのです。
恋人たちが分かれてしまうと、多くの場合はそこを引越していってしまう、出て行ってしまうことになります。
ということは、家賃収入が途絶えてしまうということになるわけです。
やっと空室が埋ったと思ったら、1年も経たずに出て行ってしまう……家賃収入が途絶えてしまうばかりではなく、不動産業者に支払う広告宣伝料などの出費も再び必要になってしまうのです。
また、単身用物件を同棲可にしない理由に、室内や設備の劣化の速さがあります。
一人で使っていたものを二人で使うようになるということは、使用頻度が倍になるということです。
例として給湯器の使用をあげますと、一人でシャワーを浴びていたのが二人になると、給湯器の使用率が倍になる、それだけ劣化して故障してしまう確率が高くなるということなのです。
同棲することによって、近隣住民との騒音トラブルなどが起こりやすくなってしまうということも、大家さんが同棲を許可しない理由の一つであるようです。
同棲をはじめたばかりの二人は話すことも沢山ありますし、ウキウキとした気分ではしゃいでしまうこともあるでしょう。
また、お互いの友人を招いて鍋パティーなどをすることもあるでしょう。
そのような事が悪いといっているわけではありません。
ただ、騒音トラブルに発展してしまうリスクは高い、ということなのです。
別な理由から、同棲を目的としたカップルに部屋を貸したがらない理由があります。
それは、女性一人では払いきれない高めの家賃(給料の高い男性名義で契約することは可能)でも、二人ならば大丈夫だからと、背伸びをして借りてしまったお部屋の場合の起こる家賃の滞納です。
二人で協力して家賃・光熱費・食費などを、分割している場合は払える範囲内の家賃であっても、別れてしまいどちらか一方が部屋に残った場合では、支払うことのできない家賃になってしまうということです。
大家さんは家賃滞納者をすぐに退去させるということはできません。
それに、家賃を滞納している住人がいる間は、他の人にその部屋を貸すこともできないのです。
二重の収入減というリスクを大家さんは負わなくてはならないのです。
また、家賃を滞納したまま退去してしまうという場合も多いため、大家さんにとってカップルの同棲はリスクの高い入居者と判断されてしまいがちなのです……。
となると、同棲は難しいの?
しない方がいいの?
と思われる方もいらっしゃると思いますが、その点は大丈夫です。
現在の賃貸物件事情は部屋余りであり、借り手市場であるため、同棲に対する厳しさも緩くなってきているのが現状だからです。
恋人のどちらかがすでに住んでいるお部屋で同棲を開始する場合は、その物件が同棲可能なのかということを、契約書を読んで確認をしましょう。
不可となっている場合、まずは大家さんに相談をしてみましょう。
それでも許可が下りない場合は、他の物件を探すべきです。
黙って同棲をしてしまうと契約違反になり、明らかに不利になってしまいます。
同棲がバレてしまったときに、場合によっては違約金を支払う、退去勧告を受けるなどの状況に追い込まれてしまいます。
同棲不可の物件に住む方法はないのでしょうか?
立地・家賃などがお互いにとって好条件の物件で、同棲不可だけれどもなんとかその部屋に住み続けたい(引越し料金・賃貸契約の諸経費などで、引越し費用料金は二人で50万円以上はかかってしまいます)、住みたい、ということもあるでしょう。
その場合は大家さんと話し合ってみることです。そのときただ、何とか同棲をさせてください! といっても、許可をもらうのは難しいです。
大家さんが納得できる条件をこちらから提示する必要があるのです。その方法を説明します。
1:それぞれに連帯保証人を付ける。
連帯保証人とは、賃貸契約者が何らかの理由で家賃を払えなくなってしまった場合に、代わりに家賃を支払う義務を負う人のことです。
多くの場合は、両親がその役割を負うこととなります。
両親などの親族に連帯保証人になってもらえない場合は、家賃保証会社を利用するという方法もあります。
賃貸契約の場合、ほぼ間違いなく連帯保証人は必要です。
単身・結婚している夫婦・家族の同居などの場合は、一人が契約者となり、一人の連帯保証人が必要となります。
同棲の場合は別れた結果どちらかが出て行ってしまい、一人では毎月の家賃を支払う能力がなく、回収することができなくなってしまうという事態を避けるために、同棲するそれぞれに連帯保証人を付け、大家さんが家賃を回収できないというリスクを軽減できる条件を提示する方法です。
2:連名で契約をする。
賃貸契約の場合、基本的には一人が大家さんと契約を結ぶことになります。
この場合は、なんらかの理由で家賃の滞納があったとき、契約者一人(と連帯保証人)の責任となります。
ですが、連名で契約=同棲する二人がそれぞれに契約を結ぶことで、家賃の滞納時にはそれぞれに責任が発生するため、大家さんは双方に請求をすることができるのです。
そのことによって、家賃を回収できないというリスクを軽減できるわけです。
『家賃を支払うことのできる収入がある』ということを証明できることが大前提ですが、以上の2つの方法で、同棲の許可を得ることができる場合が多いようです。
私が同棲をしたときは、二人が契約者となりそれぞれに連帯保証人を付けるという形で大家さんの了解を得ることができました。
=契約者2+連帯保証人2
同棲相手を『婚約者として紹介する』という方法もありますが、これはあまり期待しないほうがよいと思います。
その理由は、婚約というのは双方の合意という曖昧なもので、婚姻届のような書類で明確に契約を証明できるものではないからです。
そのため婚約者として紹介しても賃貸契約を断られてしまうか、私達がそうであったように『それぞれに連帯保証人を付けて連名で契約をする』ということになると思います。
半同棲でも契約違反になります!
私が以前、半同棲をしていたときの事例をお話しします。
その当時お付き合いをしていた彼が住んでいた部屋(ワンルーム)は、私の借りていた部屋よりも職場に近かったこともあり、週に2~3日ほど彼の家にお泊りをしていました。
そのような半同棲生活を3ヶ月ほど続けていたある日のことでした。
その日は日曜日で、私は彼の部屋でお昼ご飯を作っていました。
インターフォンが鳴り彼が対応をしました。
その彼が「不動産屋が来た。家賃を滞納しているわけではないのに、何だろう……」と不安げにつぶやいたのを憶えています。
ドアを開けると、スーツ姿の不動産業者の方が入ってきました。
事務的な挨拶をされ、名刺を渡される彼の後ろに私も立っていました。
マンションの近くにある大家さんの家に用事があり立ち寄ったところ、同棲をしている入居者がいるというクレームが入っているという話をきいたため、訪ねてきたということでした。
彼は同棲ではなく、彼女が遊びに来ているだけですと答えました。
すると「週に何日ほどですか?」とたずねられ、彼が週に2~3日ほどだと答えると、
「それは半同棲状態ということになります。このお部屋は単身で賃貸契約されたお部屋ですので契約違反になります。大家さんの意向にもよりますが、今後もこのような状態を続けるとなると、賃料の値上げや敷金の上乗せ、場合によっては退去勧告もあり得ます」
というようなことを言われてしまったのです。
さらに事務的な口調で「今後どうされるか、3日以内に私の方に電話をください。その結果を大家さんに報告します。よろしくお願いします」といって立ち去りました。
当時の私達には契約違反をしているという意識は全くなかったため、ただただ驚いてしまいました。
すぐに話し合い、しばらくは彼の家には泊まりに来ない事、その後もお互いの部屋に交互に週1回だけ泊まるということを決めました。
不動産業者には、半同棲状態をやめることを電話でつたえました。
すぐに対応したことにより、賃料の値上げや退去勧告は免れることができました。
まとめ
私のようなことがあり得るため、バレなければいいと安易に半同棲・同棲をはじめるべきではありません。
こんなことをいってはイケないのかも知れませんが、集合住宅の住民の方々の中には、うるさい方がいることも事実です。
それに、やはりルールは守るべきです。
半同棲、同棲を考えている方は契約書を読んで確認(単身契約の場合はまず不可能です)し、不可能や曖昧な場合は不動産業者を通して大家さんに確認をしましょう。
部屋余りである現状であるため、融通が利く大家さんでしたら少しの賃料値上げぐらいで許可が下りるかもしれません。
ルールをやぶってコソコソとするよりも、話を通して安心して半同棲・同棲生活を送るほうが、よっぽど楽しい毎日が遅れると思います。
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