ペット可賃貸物件でトラブルに巻き込まれないために、絶対に知っておくべき注意点① 『ペット可物件に住むという事』
猫ちゃんとの同居を考えてるんだけれど、なにか注意する点てありますか?
猫ちゃん可愛いですよね~!
でも、ペット飼育可物件は増えてきてはいますが意外と少ないんです……。
それに、ペットとの同居はいろいろと注意しなくてはならない点があるんです。
え……それじゃぁ、ペットとの同居はやめたほうがイイ、ということ?
いえいえ!!
じっさい私もワンちゃんと同居してますので、注意するポイントさえきちんと押さえていれば大丈夫ですよ!
こんにちは!
引越し歴5回、一人暮らし歴11年目のアラサー女子チヒロです。
私がワンちゃんとの同居を始めて4年になります。
今ではこの子(ワンちゃん)の存在なしの生活は考えられません。
優しい瞳でジッと見つめられるとき、外出から帰ると全身を使って最大級の歓びで出迎えてくれるとき、心の底から癒される喜びを体験しています。
毎日、朝晩の散歩はチョットしんどいけれど、この子の気持ちを考えると仕事で疲れていても頑張れます!
青空晴れ渡る休日に、ドッグランに出かけるのは本当に楽しみです。
気持ちを持て余すぐらい可愛くて仕方がありません。
ですが、どなたにでも「ペットと同居は最高です! 絶対にするべきです!」と無責任にお勧めすることはできません。
その理由は、ペットを飼う事=自分以外の命を大切に思うという事の、責任の重さだけではありません。
賃貸でペット飼育可物件に住むという事の諸事情と、リスクへの理解が重要であり、それは簡単な事ではないと思うからです。
ただし、しっかりとその事を理解し、ペットとの同居に責任を持つことができるならば、その先には今まで経験する事がなかった、癒しと喜び溢れる世界が待っています。
この記事では、ペットとの同居初心者の方々に向けて、私の4年の経験と学んだ情報をまとめました。
お役に立つことができれば幸いです。
それでは、よろしくお願いします!
もくじ
ペット可物件に住むという事。
私は今まで2つのペット可の賃貸マンションに住んできました。
現在もワンちゃんと同居中です。
物件探し時の情報収集で得た知識と実際に住んでいる経験から、ペット可賃貸物件に住むという事の基礎知識と、トラブルに巻き込まれないために絶対に知っておくべき注意点について書いてみたいと思います。
基本的にペット可物件は少ないです(ですが状況は変わりつつあります)。
まず大前提として、ペット可物件は少ないという事を覚悟しておいてください。
ただ少ないと言われてもどの程度少ないのか? 【ペット相談可】という項目を条件に加えるとどれぐらい物件数が少なくなってしまうのか? という事を、具体例を挙げて説明します。
物件の検索条件としてザックリなのですが、地域は若者に人気の街、東京の【吉祥寺駅】周辺とし、家賃は【6~7.5万円】、駅からの距離は【指定しない】(一般的な女性向けに徒歩7分圏内などと指定してしまうと、さらに激減してしまうため)にしました。
この条件でネット賃貸物件検索サービスのHOME’Sを利用して検索した結果です。
392件の物件がヒットしました。
この状態で【ペット相談可】という条件のみを加えて再検索をしてみます。
ヒット数が59件になってしまいました。
約1/6の数に減ってしまったという事です。
正直これでも多い方であると思います。
私の経験では、ヒット数が1/10以下になってしまうという事が結構ありました(一般的には賃貸物件の12%程度といわれています)。
ペット可物件が多くヒットした理由の一として考えられるのが、今回指定した地域が若者に人気のある街、吉祥寺である事が挙げられます。
現在は一人暮らしの女性を中心としたペットブームがあり、一緒に住みたいというニーズがあります。
その影響が大きいのではないかと思われます。
そのため、若者にあまり人気のない街、とくに地方の田舎ではペット可という物件はまだ少ないのが現状のようです。
基本的になぜペット飼育可の物件が少ないのかの理由については別の項で説明します。
ペットとの同居ニーズ以外に、飼育可物件が増えつつある状況に大きな影響をあたえているのが、賃貸物件の部屋余り状態(4部屋に1部屋が空き家)です。
現在は賃貸物件が余っている状態であり、借り手市場(借り手側が有利)であるのです。
借り手市場になると、なぜペット飼育可物件が増えるのかについては、次の項目で説明します。
ペット可物件には大きく分けて2種類があるという事を知っておきましょう。
1:ペットとの同居を前提に造られた物件=ペット共生型賃貸住宅。
私が以前住んでいたマンションはペットとの同居を前提に作られたものでした。そのため、エントランス脇にはペット用の足洗い場(ワンちゃんなどが散歩から帰ってきたときに、マンション内に入る前に足を洗える設備)がついていました。
http://www.jecto.co.jp/president_blog/2010/11/post_101.html
(左が足洗い場、右がペット専用トイレです)
また、私のマンションにはついてはいませんでしたが、散歩時のワンちゃんの排せつ物を流すことができるペット専用トイレ(ペット用ダストボックス)が設置されている場合は、部屋まで排せつ物を持ち込まなくて済みます。
物件によっては屋上や敷地内にドッグランが併設されているものがあります。
柵で囲まれた安全性の確保された空間で、ノーリードでワンちゃんを自由に走りまわせることができるので非常に嬉しい設備です。
いつかはドッグラン併設の物件に住むというが私の夢の一つです。
http://www.pet-chintai.company/db/detail_00747/
(こんなドッグランでワンちゃんを思う存分遊ばせてあげたいですね!)
ワンちゃん猫ちゃんの鳴き声対策として、壁や床の遮音性が高いマンションでしたので、騒音問題で悩まされることはほとんどありませんでした。
ペットと同居されている方が複数いらっしゃいましたが、騒音トラブルは私が住んだ1年半の間で一度だけでした。
フローリングも一般的なものとは違い、ワンちゃんが滑りにくい加工がされていました。
この設備は結構重要です。
ワンちゃんが部屋の中で走り回る時、足(肉球)が滑ってしまい走りにくい、止まりにくい場面がよく見られます。
獣医師さんに聞いたお話では、このような状態はワンちゃんの関節によくないのだそうです。
場合によっては股関節を脱臼しかねないそうです。
ミニチュアダックスなどの胴が長いワンちゃんの場合には、腰のヘルニアになってしまう確率を高めてしまうそうです。
ペット共生型賃貸住宅によっては、ペットの臭いを抑えるための『イオン発生器』が付いているものもあります。
ペットと同居している人たちはそのニオイに慣れてしまいますが、友人などが遊びに来た時に臭いで不快な思いをさせてしまわないためにもできれば欲しい設備です。
http://www.advance-real.co.jp/new/casa_lamina/outline.html
(消臭・脱臭効果が高いイオン発生器)
現在住んでいるマンションはペット共生型のものではないため、残念ながらこのような設備はありません。
現在のところ予定はないのですが、次回の引っ越しではできればペット共生型のマンションに住みたいと思っています。
ペット共生型賃貸住宅について詳しく知りたい方は、こちらのサイトを参考にしてみて下さい。
ペットとの同居を望まれる(されている)方には、ペット共生賃貸住宅は理想なのですが、一般的な賃貸住宅よりも構造がしっかりとしていて、設備が充実している分家賃が高めです。
この点が最大の難点であると思います。
2:一般的な賃貸物件が、途中からペット可になった物件。
現在の賃貸業界は部屋余り、借り手市場状態です。
ということは、条件の良い物件、コストパフォーマンスの高いお部屋は入居者が決まっても、ちょっと条件が厳しい(駅から遠い、買い物に不便などの立地が良くない等)物件は、借り手がなかなか決まらないという状態です。
空室状態が続くという事は、大家さんにとってはその分の家賃収入が入らない状態が続くという事です。
家賃6万円の物件一部屋が1年間空室だと、賃料だけで72万円もの収入減となってしまいます。
これは大きな痛手です。
そこで新たに『ペット相談可』という条件を物件に付け加えることによって、空室を埋めようとするのです。
ペット可物件は需要がある割には少ないのが現状であるため、入居確率が高くなるという訳です。
つまり、賃貸物件あまりの状態=借り手市場である現在は、ペット可物件が増える傾向にある状態であるという事になるのです。
実際に私が現在住んでいるマンションは、ペット共生型賃貸マンションではなく、ペット可を後付にしたマンションです。
そのため共生用の設備は全くありません(ただ、RC構造=鉄筋コンクリート構造であるため、遮音性は優れています)。
ちなみにこのマンションのマイナスポイントは、駅までバスで15分というアクセスの悪さが挙げられます。
一般的な女性は、最寄りの駅まで徒歩7分圏内という条件を求めると思います。
ですが、そのような条件ではペット可の物件を探すことはさらに難しくなってしまいますし、家賃も1~2万円ほど高くなってしまいます。
駅へのアクセスの悪さはありますが、スーパーやドラッグストアが近く買い物には困りませんし、何よりお部屋に求める厳しい条件(ペット飼育可・遮音性が高い・マンションの最上階角部屋・動物病院が近いなど)をクリアーしているため、私自身としては不満はありません。
物件に何を求めるのか、何を優先順位のtopに持ってくるのかによって、満足度は変わってくるのだと思います。
このマンションでペットと同居をしていると思われる人は、私以外に5戸の方のみです(全16戸。4戸は空室)。
推測ですが、条件が付加される前から住まわれていた方が多いのだと思います。
この事は私の確認ミスだったのですが、ペット可物件については不動産業者の方にまず「ペット共生型賃貸住宅」であるのかを確認すること、そうでない場合はいつから飼育が可能になったのかを明確にしておくようにしましょう。
ペット可になって間もない物件の場合は、トラブルが起きてしまう可能性が高くなります。
飼育可になってからの期間が短ければ短いほど、犬や猫などを苦手とする方がいる可能性が高くなってしまうからです。
小動物系が苦手な方があえてペット可物件に住もうとは思わないでしょう。
数年たっていれば、住人の方の理解も深まる可能性もあります。
どうしても嫌だという方は、引越しをされていることも考えられます。
小規模の賃貸集合住宅では、大家さんや不動産業者が物件をペット飼育可に変更する場合、入居者全員にその許可をとらないことがあります。
そのため、ワンちゃんや猫ちゃんが苦手なためペット可ではない物件に住んだのに、いつの間にかペット可物件に変更されたことに不満を感じる人もいるでしょう。
なかにはペットが苦手なだけではなく、アレルギーが出てしまう方もいるでしょう。
また、私のように音に敏感な方の中には、犬の吠える声や発情期の猫の鳴き声を、大きな騒音ととらえてしまう方もいるでしょう。
そのような方々とトラブルになってしまう事にならないためにも、ペット可物件になってからどれくらい期間が立っているのかを確認することが重要です。
私は確認をし忘れてしまうミスを犯してしまいましたが、ウチのワンちゃんは比較的大人しい性格であるため、幸いトラブルは発生していません。
ですが、それはたまたま運が良かったからだと思って頂いた方がよいでしょう。
ようやく見つけたペット可のお部屋に住んでから後悔しないために、必ず確認をしましょう。
ペット共生型賃貸物件のメリット・デメリット
【メリット】
・大家さん、管理業者、住民の理解度が高い。
・共生設備が充実している。
【デメリット】
・家賃が高くなってしまう=入居時の諸経費も高くなってしまう。
ペット可が後付けの物件のメリット・デメリット
【メリット】
・ペット共生型賃貸物件よりも家賃が安い。
【デメリット】
・他の住民の理解がない可能性がある。
・ペット共生用設備がない。
=滑りにくいフローリング・足洗い場などがない。
まとめ
ペットとの同居をする場合はまずそのお部屋がペット飼育可であることが大前提です。
飼育不可の物件でだまってペットを飼っていることが見つかってしまった場合、最悪強制退去という状況になりかねません。
ペットとの同居は私自身が感じているようにとても癒されますし、幸福感があります。
ですが、それと同時にペットが原因でトラブルが起きるかもしれないというリスクと、命あるものと一緒に住むという責任を負うことにもなります。
同居を考えている方はしっかりと情報収集をして、飼い主&ペット双方が幸せになれる環境を整えてくださいね。
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