ペット可賃貸物件でトラブルに巻き込まれないために、絶対に知っておくべき注意点③ 『ペット飼育可物件に住むということは、お金がかかるということです』

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ペット飼育可の部屋ってお金がかかるって本当?

 

チヒロ

はい。

家賃が高くなる場合もありますが、基本的には「敷金」「礼金」がプラス1ヶ月多くなる場合が多いですね。

 

え、それって結構おおきな出費ですよね?

 

チヒロ

はい……残念ながら、そういう現状なんです。

ペットとの同居は新しい世界を体験できますが、お金がかかるという現実があるんです。

 

こんにちは!
引越し歴5回、一人暮らし歴11年目のアラサー女子チヒロです。

この記事ではペット飼育可物件に住むということの金銭事情を徹底的に詳しく、わかりやすく解説しています。

また、ペット飼育可物件に住むルールとリスクについても解説していますので、ペットとの同居を考えている方はぜひお読みください。

それでは、よろしくお願いします!

 

ペット飼育可の物件は初期費用が高くなります。

最近の一般的な物件は、入居時の初期費用の一部である「敷金・礼金」は、敷金1~2・礼金1というものが多いです。

ですが、ペット可物件となると、敷金2~3・礼金1~2という場合が多くなります。

ペット共生型マンションでは、敷金2~3・礼金2が基本のようです。

つまり、ペットとの同居が可能な物件は初期費用が高くなる、と考えておいた方がよいでしょう。

 

そしておもに高くなるのは(*)「敷金」です。

その理由は、退去時に床や柱などの傷や汚れの修復、室内の消臭対策などとしてかかる原状回復費(お部屋をもとの状態に戻すための費用)が、一般的なペット不可の物件よりもかかってしまうからです。

(*)敷金とは、大家さんが不測の事態に当てるための保証金です。具体的な不測の事態とは、
・家賃を滞納したまま借主が退去(引越し)してしまった。
・退去後に部屋の修理が必要になった。
という場合です。この時に当てられるのが「敷金」というわけです。基本的に敷金1=家賃1ヵ月分となっています。

 

物件によっては家賃も高くなってしまうことがあります。
ペットとの同居をしない家賃よりも、1~2割程高くなってしまう場合があります。

基本的に賃貸物件でのペット飼育は、ワンちゃん・猫ちゃんは一匹までです。

さらにワンちゃんの場合は小型犬までという場合がほとんどです。

そのため、2匹以上との同居、中・大型犬との同居を望まれる場合は、ほぼ家賃アップが条件に加わってしまうという事を覚悟しておきましょう。

 

Red toy poodle puppy (two month) sits in wicker basket on a white background

 

この件において、以前住んでいたペット共生型マンションで親しくなった方からお聞きした、注意が必要だと思われたトラブル事例があるので紹介します。

 

その方はペット可物件だと不動産業者に紹介され、ある物件(ペット共生型マンションに越してくる前に住んでいた物件)に引っ越してきました。

その物件はペット可でありながら、敷金1・礼金1、家賃はペット飼育の有無にかかわらず同額という好条件でした。

以前の物件では飼育不可であったため、引越をしてから念願の同居(ワンちゃん)をはじめました。

 

ところがある日、物件の近くに住んでいる大家さんと道ですれ違った際に挨拶をしたところ「ペット不可なのに、犬を飼うなど勝手なことをされては困る」と怒られてしまいました。

思いもよらない事態に困惑しながらも、不動産業者にはペット飼育可の物件として紹介されたと大家さんに説明をしました。

ですが大家さんは「そんなことは一言もいっていない」の一点張りでした。

 

すぐに不動産業者に問い合わせたところ「私が何とかします」との返答。

つまりは、大家さんの許可を得ずに、不動産業者が勝手にペット可の物件として仲介してしまったのです。

その後、敷金を2ヵ月分払う、家賃の値上げという条件で、何とか住み続ける事ができるようになったそうです。

強制退去にならなかっただけましであったとは思いますが、理不尽な出来事だと思います。

同じペット飼い主として同情するとともに、不動産業者に対して怒りを感じます。

 

不動産業者はなぜこのような対応をしてしまったのでしょうか?

ここからは私の推測でしかないのですが、その不動産業者はノルマがキツイのか、お客さんのことを考えずに儲け重視なためなのか、売り上げを上げたかったからではないでしょうか。

お部屋を紹介すれば、仲介手数料として基本家賃1ヵ月分が不動産業者に支払われます。

あまり人気のない、なかなか空室が埋らない物件では、更に大家さんから広告料(お客さんを紹介してくれてありがとうの手間賃)として家賃の1~2ヵ月分が支払われることもあるのです。

そのため、ペット飼育可物件が少なく困っているお客さんの弱みに付け込み、利用したのではないのでしょうか。

お客さん(借主)の迷惑を顧みない、明確な悪意のあるトラブル事例だと思います。

 

このような事態に巻き込まれないために、自己防衛として行うべき具体策は、

 

1:ペット飼育可物件なのに、あまりにも好条件(敷金・礼金などが安すぎる)の物件は(*)ネットなどでより慎重に調べ、不動産業者になぜこんな好条件なのかという事を徹底的に質問する。

不動産業者は基本的に都合の悪い事、物件のネガティブポイントについては、質問しない限り話しません

ただし、質問された事には答えなくてはならないので、根掘り葉掘り質問をしましょう。

私でしたら、ペット可なのに不自然に好条件な物件は選択肢から外します。

住んでからトラブルに巻き込まれて後悔したくないため、目先のお得をとろうとは思いません。

(*)物件についてネットで調べる方法の一つに『マンションノート』というサイトの活用がります。このサイトは物件名で全国のマンションの口コミ・評価を調べることができます。調べられるのはマンションのみですが、利用価値はあると思います。

 

2:大家さんと直接電話などで話しをする。

契約前に大家さんに確認したいことがあると申し入れ、入居条件について確認を行いましょう。

この事によって、不動産業者と大家さんとの入居条件の食い違いを未然に防ぐことができます。

これは私が実際行っている方法です。

 

トラブル事例のように酷い事はありませんでしたが、不動産業者の方に見せて頂いた物件書類には中型犬可と書いているのに、大家さんに確認してみたら小型犬のみという事がありました。

女性の方には少し敷居が高い行動かもしれません。

ですが、ペット可で契約したのに同居することができないという、最悪な事態に陥らないために、大家さんとに直接確認をとるこの方法をお勧めします。

自身の身だけではなく、愛するペットの身を守るためにもおこないましょう。

 

退去時に原状回復費用が高額になってしまうリスクがあります。

Two industrial tiler builder worker installing floor tile at repair renovation work

 

ペットと同居するという事は、部屋の中に傷・汚れ・臭いが付く、ということです。

これはどんなに気をつかっても、防ぎようがない部分があると思います。

別の記事で描きましたが、ワンちゃん、特に猫ちゃんの場合(爪とぎによる損傷が甚大になる可能性が高いです)はそれが著明です。

なので、しっかりと対策をおこない、気をつかって同居生活を送らなくてはなりません。

 

そうしないと、退去時に敷金が返却されないばかりではなく、場合によっては数十万円もの原状回復費用を請求されることになってしまいます。

原状回復の費用負担については、契約時に契約書のペット飼育細則(規則)の項目をしっかりとチェックし、誰がどの程度負担をするのかという事を明確にしておかなくてはなりません。

その事を怠ってしまうと、退去時に想定外のお金が必要になってしまう可能性があるのです。

 

ペット可の物件でも、猫ちゃんはNGといものが多く見られます。

その物件で内緒で猫ちゃんを飼ってしまい、部屋の中が傷だらけになってしまった場合は、退去時に高額な原状回復費を請求されると思ってよいでしょう。

規則以外のことは絶対に行わないという心積もりでおきましょう。

 

ペット不可の物件でペットとの同居をするという事は問題外です。

「飼育可物件は高額だから」「数が少ないから」などの理由で規則を破る事は絶対にやめましょう。

見つかってしまった場合、強制退去か同居を解消するかの二択を迫られたうえに、高額な原状回復費を請求されてしまう場合がほとんどです。

あとから必ず後悔することになってしまうのです。

 

ペット可物件のルールとリスク

Beautiful young woman hugging puppy for a walk in the park in spring .

ペット飼育可の物件であっても、基本的には共用部分(廊下・階段・エントランス)ではクレート(ワンちゃん・猫ちゃんを運ぶための箱状のカバン)に入れるか、抱きかかえて移動をしなくてはなりません。

建物外部で散歩をするときのようにリードをひいて歩くことはできません。

この規則はあまく見られがちですが、必ず守るべきだと思っています。
その理由を私の経験から説明します。

 

現在住んでいるマンションには16戸の物件があり、私の認識では5戸の住人の方がペットと同居をされていると思われます。

そのうち、ワンちゃんとの同居は4戸(残り1戸の方は猫ちゃん)の方であり、5匹のワンちゃんを確認しています。

このマンションのペット飼育細則では、『犬の飼育の場合は中型までを1匹のみ可』ということになっています。

ですが、2階に住まわれている1戸の方は、ミニチュアダックス2匹と同居をされています。

大家さんと交渉して2匹飼育可能となっているのかどうかは分かりません。

 

この方は60~70代と思われる女性の方で、お一人暮らしをされているようです。

エントランスですれ違う際に会釈をしますが、言葉を交わしたことはありません。

この方が散歩に行かれる時はいつも、共用部分でも2匹のワンちゃんのリードをひいて移動をしていました。

可愛らしいミニチュアダックスなのですが、吠え癖が強く、飼い主以外の人やワンちゃんに対して毎回吠えかかっていました。

 

ある日のことでした。
散歩に行くためにワンコを抱いてエレベーターを降りると、エントランスでトラブルが起きていたのです。

 

エレベーター内にいる時から「ちょっと普通じゃない鳴き声がする……気を付けよう」とは思っていました。

エントランスではミニチュアダックスの1匹が、マルチーズと喧嘩をして噛まれてしまい、鼻の部分から血が出てしまっていました。

マルチーズを連れていたのは3階に家族で住まわれている、40代と思われる女性の方でした。

この方も共用部分でワンちゃんを抱きかかえて移動することなく、散歩に行かれていました。

そのマルチーズは無駄吠えをしない大人しい性格であったため、安心していたのでしょう。

しかし、このようなトラブルになり、ワンちゃん、飼い主とも辛い思いをすることになってしまったのです。

このトラブルを間近で目撃したことによって、ワンちゃんにケガをさせない、トラブルに巻き込まれなためにも規則は守らなくてはないと強く思いました。

 

また、ペット可物件について情報収集をする過程で見つけたトラブル事例には、ワンちゃんが同じマンション内の子供に噛みついてしまい、裁判沙汰にまでなってしまったというケースもありました。

この件の場合でも、やはり共用部分でワンちゃんのリードをひいて移動してしまっていたことが原因の一つのようでした。

以上の理由から共用部分での移動時のルールは、必ず守るべきだと思います。

 

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