引越しトラブルで泣き寝入りをしないために知っておくべき【補償(保証)】について。

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こんにちは!
引越し歴5回、一人暮らし歴11年目のアラサー女子チヒロです。

この記事では、引越しで物損(物が壊されてしまう)などの事故が起きてしまった場合に、女性が泣き寝入りしないための知識=補償(保証)について、徹底的にわかりやすく解説しています。

補償の知識があるとないとでは、引越しトラブルが起きてしまった時の自身の対応の仕方が大きく違ってきます。

自身の身は自身で守るというう意識をもつための、お役に立てる情報です。

それではよろしくお願いします!

 

女性の単身引越しで自身の身を守るために必要な事です。

引越しはたくさんの荷物が短時間で同時に移動するため、トラブル発生の可能性が高い=荷物の破損などの可能性が高い作業です。

実際私も冷蔵庫を傷つけられてしまいました。

購入してからしばらく(3~4年)時間がたったものであった事と、比較的目立たない場所の傷であったため業者に連絡はしませんでした。

ですが、購入したばかりの冷蔵庫で、傷が目立つ・使用上支障をきたしてしまうような破損が起きてしまった場合は、私でも業者にクレームの連絡は必ずします。

 

女性の引越しで家族や友人、彼氏などに立ち会ってもらえない場合は、トラブル発生時の対処法=補償(保証)の確認は特に注意が必要です。

多くの業者の方は基本的にはトラブルを起こさぬよう作業をしてくれると思います。

ですがスタッフの中には、作業をはやく終わらせることしか考えていないと思われる方がいることも事実です。

3~4月上旬の進学・就職と重なる繁忙期といわれる時期は引越し依頼件数が詰まっているため、作業をはやく終わらせなくてはならない=作業が雑になりやすい傾向があります。

そのため、冷蔵庫や洗濯機などが傷つけられてしまう・食器が割れてしまう・テレビやパソコンが壊れてしまうなどの物損が起こりやすいので注意が必要です。

 

知っておくべき【補償(保証)】

【補償(保証)】について全く何も知らない場合、言葉は悪くなってしまいますがトラブル発生時は業者の思うつぼです。

誠意をもって対応してくることもあるかもしれませんが、そうでない場合を想定しておいた方が無難であると思います。

 

女性の単身引越しの場合は、自分の身は自分で守らなくてはならないという意識を強く持っておくべきであると思います。

そうすることによって、嫌な思いをした上に泣き寝入りをしなくてはならないという事態を避ける確率を高めることができるからです。

 

ただ、漠然と注意が必要だと言われても、引越しがはじめての方は何をどう意識して注意をすればいいのかわかりませんよね。

皆さんのお役に立つためと私自身の今後の引越しのためにも、トラブル発生時に泣き寝入りをしないためにはどのような点を意識して注意すべきかを調べ、できるだけ分かりやすくまとめてみました。

 

補償(保証)とは?

まず、補償(保証)とはどのようなものかという事を簡単に説明しますと、『物損・荷物の紛失などの引越しトラブルが起こってしまった時に、引越し業者がそのトラブルに対して賠償をおこなう』ということです。

引越し業者は国土交通省が定めた「標準引越運送約款」という、業者と消費者(お客さん)との間のトラブルを防ぐための約款(やっかん)=ルールに従う事になっています。

 

その「標準引越運送約款」のなかに業者側に責任のある荷物の破損などは、業者が責任を負うという事が書かれています。

引越し業者はトラブル発生に備え、運送業者貨物賠償責任保険などのような保険に入っています。

私が調べたところでは、荷物に対する保険の上限額は1,000万円の物が多いようです。

 

なので、業者との電話や訪問見積り時、補償(保証)について質問をしたときに、「当社は荷物の破損などのトラブル発生時に、最大1,000万円の充分な補償をおこなえる保険に入っているので大丈夫です」と営業の方が答えたら安心です……という事には残念ながらならなりません。

標準引越運送約款によって、引越し業者に責任のある物損などは業者が補償(保証)しなくてはなりません。

 

ですが、『物損がおこってしまった原因・責任が本当に業者側のものといえるのか』という点が問題になってくるのです。

業者は運送業者貨物賠償責任保険のような保険に入っているので、保険ですぐに賠償金を払ってくれるのではないか? と思われるでしょうが、そういう訳にはいかないのです。

 

A hand holding a small stack of 10,000 Japanese yen 円 bank notes. Yen is the currency of Japan.

 

その理由は、引越し業者がトラブルの賠償金を払うために加入している保険を頻繁に利用すると、運送業者貨物賠償責任保険を取り扱う損害保険会社の保険料が上がってしまうからです。

保険会社は仕事として保険取扱業務を行っているため、当然ですが儲けを出さなくてはなりません。

ということは、保険を頻繁に利用する会社に対しては、必然的に保険料を値上げするしかないのです。

 

保険を使用する頻度が上がる=保険会社に支払う保険料が高くなる、という事なのです。

大手の業者の場合、年間で取り扱う引越しの件数は数万件にのぼります。

そのトラブル発生時にその都度保険を利用していたら、業者の保険会社に支払う保険料はうなぎのぼりに高くなってしまうのです。

 

そのため基本的にはよほど高額な損害賠償でない限り保険は利用しない、と思って頂いた方が良いようです。

それでは補償(保証)の意味がないではないかと思われるでしょう。

その点は大丈夫であるようです。保険は利用しなくとも、物損などのトラブルに対して引越し会社から賠償金を払う等の対応があるからです。

 

トラブルに対して全く対応しない・無責任な対応をしていては、ネットの口コミ掲示板やSNSなどでそのような評判・情報が拡散されてしまい業者の信用・評価が下がり、死活問題となってしまうのです。

ただし、業者としても賠償金などの支払いという料金の発生、サービスの質を問われるという問題があるため、簡単にはトラブルの責任を認めてはくれないようです。

 

補償(保証)をスムーズに活用するための心構え

では、物損などのトラブルが発生してしまった場合、スムーズに補償してもらうにはどのような対応、心構えでいるべきなのでしょうか。

その事について基本的な対応、もう一歩踏み込んだ対応に分けて、私が調べた情報から説明をさせて頂きます。
 

1:破損の有無を引越し当日に確認する。荷物の搬出・搬入時にはチェックを行う。

人間の記憶とは非常に曖昧なものです。

時間が経つごとに正確な記憶は薄れ、自身に都合の良いように変更されてしまいます。

そのため、引越し業者・私達サービス利用者自身の記憶が正確なうちに、荷物の破損の有無の確認をしましょう。

 

荷物の搬入が終了したら家具の配置や荷物の整理は後回しにし、作業員の方がいるうちにダンボールを開け、家電・家具の点検を行いましょう。

女性の単身引越しでしたらそれほど荷物は多くないはずです。

 

面倒であるとは思いますが後で後悔しないためにも、家電・家具と割れ物の入った段ボール内の確認作業は行いましょう。

また、荷物の搬出・搬入時にはできるだけ家族や友人に立ち会ってもらい、家電や家具をぶつけていないか、ダンボールを落としていないかなどのチェックを行いましょう。

チェックをされる作業員の方も、チェックをする側の私達も気持ちのいい事ではありませんが、後から後悔をしないためにも行いましょう。

 

2:破損があった場合は作業責任者に確認をしてもう。

破損個所を見つけた場合は、その場で作業責任者の方と一緒に破損の状態の確認を行いましょう。

ただし、この時に感情的になって相手を責めても事態は改善しません。

 

まず破損の事実を確認してもらい、その引っ越しの責任者の名前と電話番号を確認しましょう。

その際に、どのようなトラブルが起きてしまったのかをすぐに説明できるように、破損個所をスマホのカメラなどで画像として残しておきましょう。

 

3:補償の具体的な内容の交渉は後日責任者と行う。

後日トラブルの内容(物損では何がどのように破損したのか等)について担当責任者と連絡を取り、業者に責任の所在について検証を行ってもらいます。

この時に冷静に事実と共に、自分には非がないという事をはっきりと伝えましょう。

 

残念な事なのですが、補償交渉では責任を認めたがらない場合も多いようです。

業者からの責任の所在の検証結果などの連絡も、待っていてもない事があるようです。

その場合も泣き寝入りすることはせずに、こちら側からこまめに連絡を取り、電話対応をされた担当者の方の名前をその都度確認し、メモなどに記録として残すようにしましょう。

 

4:後から気が付いた破損はすぐに連絡をする。

家具の配置終了後や、荷物の整理終了後に破損に気づくこともあるでしょう。

その場合はすぐに業者に連絡をしましょう。

標準引越運送約款では、消費者(引越しサービス利用者)が業者に破損に対しての申し立てができるのは3ヶ月以内と決まっているからです。

 

5:絶対に壊したくないもので運べるものは自分で運ぶ。

私はノートPCやHDDレコーダーなどの精密機器で比較的小型で自分で運べるものや、壊れやすい小物やアクセサリー類・絶対に壊したくないティーセットなどの食器類は自分で運ぶようにしています。

精密機器は衝撃の影響を受けやすく、外傷がなくても起動しないなどの不具合が起きてしまう可能性が高いですし、外傷がない場合には故障時の責任が誰にあるのかを明確にすることは困難であるからです。

小物やアクセサリー類でしたらかさばりませんし、ティーセットなどの食器も壊されたくないものだけ分けておけば大した量にはならなりません。

 

6:自分で保険に入る。

業者が入っている運送業者貨物賠償責任保険以外に、自分で加入する引越し保険、『運送保険』というものがあります。

これは利用者自身が入る保険であるため、万が一のトラブル発生時に比較的スムーズに補償がされるようです。

運送保険は電話や訪問での見積り時に、営業の方にその旨を伝えることで加入することができます。

 

ただ、自分自身で入る保険であるため保険料は自己負担になってしまいます。

保険料は補償(保証)される金額によりますが、1000万円の保険金で1000円~2000円が相場のようです。

この金額で安心が買えるのならば、決して高い金額ではないと思います。

 

以上が基本的な補償の対応方法です。

A young woman sits with a hot drink and her feet up, watching out of the window from the comfort of her own home. She is taking a break from her chores and busy day to day routine to gaze into her garden and wonder.

 

もう一歩踏み込んだ補償(保証)

最後に、もう一歩踏み込んだ補償の利用方について説明をします。

その方法は、訪問見積り時に営業の方に補償の内容について依頼と確認、見積書にその内容を明記してもらうのです。

その内容は、

 

*割れ物、記載の物(特に注意してほしい物)に関しては、運送前後に箱の中の物を作業員の目で確認してもらう趣旨の特約(特別に条件を付けた約束)を付ける。

*お客様より破損・紛失の申告の際には当社の過失でない場合、当社従業員によって立証します。もしくは従業員が注意を怠らなかったことを証明しますという趣旨の特約を付ける。

 

という文言を見積書に記載してもらうのです。

この事によって、荷物の破損などのトラブルが発生してしまった場合の責任の所在を明らかにしやすくなり、引越し業者の方に特に注意をしなくてはならない利用者であるという事を意識してもらえるからです。

こうすれば絶対に大丈夫であるという事ではありませんが、トラブル発生の確率を下げることに繋がりますし、発生してしまった場合にも補償の適用がよりスムーズに行われると思います。

 

ただし、この特約を見積書に明記してもらうのは、引越し契約後にしましょう。

契約前ですとこの特約を付けることによって、思うような値引きをしてもらえなくなってしまう事も考えられるからです。

後出しジャンケンのようで気が引けるかもしれませんし、気の弱い女性の方には言い出しにくいことかもしれません。

ですが『安心・安全・コストパフォーマンスの高い引越し』をするために、割り切って考える必要があると思います。

 

引越し料金を安くし節約しながら、サービスの質の良い引越し業者を探す方法の一つとして「引越見積りサービス」を利用する、という方法があります。

といっても、引越し見積りサービスはたくさんありますよね。

そこで、無料で利用できるオススメな引越し見積りサービスについてまとめてみました。

その記事がこちらです。

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