そのお部屋大丈夫!?急増中の事故物件を掴まされないために必要な事①
こんにちは!
引越し歴5回、一人暮らし歴11年目のアラサー女子チヒロです。
やっと引越しを終えて暮らしはじめたら、なんか変……
調べてみたら、事故物件だった!!
ということにならないよう事故物件をつかまされないための知識を2回に分けて徹底解説します!
それでは、よろしくお願いします!
事故物件とは?
最近ネットやTVでよく目にするようになった『事故物件』という言葉。
なんとなく意味は分かるような気がするけれども、具体的にはどのようなものかは分からないという方が多いのではないでしょうか。
私もその一人でした。なので事故物件について調べ、理解できたことを書いてみたいと思います。
事故物件とは狭義の意味ではその物件で、
『自殺や他殺、火災による死亡、一人暮らしの高齢者の方の老衰などによる自然死など、人の死に関わる事件・事故などが起きた物件』
であるということです。
しかし世間で一般的に使用されている『広義の事故物件』という言葉の意味は、
『事故や事件という事だけではなく、その物件に人が住むうえで支障をきたす、何らかの問題を抱えた物件』
であるという事のようです。つまり、
・壁や床が薄く騒音問題に高確率で悩まされる可能性がある物件。
・付近にお墓・風俗店・カルト宗教関係の事務所など嫌悪設備がある物件。
・管理会社の物件の管理がずさんで荒れている物件。
・集合住宅生活モラルが低く住人同士のトラブルが絶えない物件。
というような、入居してから必ず後悔するであろう物件も『事故物件』と捉えることができるのです。
事故や事件による人の死に関わる『狭義の事故物件』の場合は、不動産業者は次の入居者にその事実を説明しなくてはならない『告知義務』が発生します。
ですが、『広義の事故物件』では告知義務がないため、何も知らずに入居してしまい後で後悔をするという事が多いようです。
しかし、後悔したからといってすぐに次のところに移るわけにはいきません。
引越し費用、お部屋を借りるために必要な初期費用などは一般人にとっては高額であり、経済的に余裕がある方以外はすぐ次の物件を探して引越しをするという事が出来ません。
自身の身は自身で守るために、お部屋に住んでから悔やんでも悔やみきれない後悔をしないために、事故物件を掴まされないための知識・方法を学ぶ必要があります。
なぜ事故物件は急増しているのでしょうか?
現在の日本の賃貸業界は完全な【借り手市場】です。
『平成25年宅地・土地統計調査』によると、賃貸物件総数が『約1,845万戸』に対し、空き家は『約430万戸』もあるのです。
つまり『5戸に1戸以上が空き室』という事になるのです。
この現状はお部屋を探す側にとっては有利な状況です。
不動産会社や大家さん、物件のオーナーさんはなんとか入居者を集めて空き部屋を埋めたい、家賃収入を安定させたいと思っています。
そのため、家賃や敷金・礼金の額を下げたり、鍵の交換費用などを無料にしたりする以外にも、入居時の契約条件の交渉がしやすく、希望が通りやすくなるからです。
しかしここで注意をしなくてはならないのが、事故物件が急増しているという事実です。
現在の日本では自殺者が急増しています。
平成23年版の『自殺対策白書』によると、年間3万人の自殺者のうち、約半数が『自宅(自室)』で自殺をしているのです。
ということは、単純計算では毎年15,000件以上の事故物件が増えているという事になるのです。
さらに、事故物件急増の理由として、
・孤独死の増加
・老朽化物件の増加
が挙げられます。
『孤独死の増加』の理由。
現在の日本は少子高齢化が進み、4人に1人が高齢者という世界随一の高齢国家です。
この現状により必然的に高齢者の方の孤独死が増加しているのです。
物件内での自然死は事故物件として扱われないケースが多いのですが、孤独死の場合のような発見が遅れ、腐敗が進んでしまった場合は事故物件となります。
『老朽化物件の増加』の理由。
単純な物件の老朽化という問題よりも、物件の修理・修繕という『手入れを怠っている物件』が増えてきている、という事が大きな問題となっています。
このような事態になってきてしまっている背景には、空き室の増加により収入が減ってしまい、管理物件の修繕費用が捻出できなくなってきてしまっているという事があります。
つまりは、空き室が増え、お部屋を借りたい借り手側には交渉時に有利な現状にはなってきてはいますが、事故物件を掴まされてしまうリスクも同時に高まってきているという事になるのです。
借り手側が有利ではありますが、不動産業者などの貸し手側は収入を増やすために、問題点を隠して言葉巧みに入居者の獲得を狙っている=事故物件を掴まされてしまうリスクが高まっているという事なのです。
このような『事故物件増加時代』に、正しいお部屋の選び方を知ることが自身の身は自身で守るために必要な事なのです。
次の記事で『事故物件を見抜くための3つのポイント』について解説しています。
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