女性がお部屋探し時にチェックすべき96項目を徹底解説!④【室内】(2)
こんにちは。
引越し経験5回、一人暮らし歴10年目のチヒロです。
今回は、安心・安全な一人暮らしをするために、お部屋探し時の【室内】のチェックすべきポイントを“女性の視点に立って”徹底的に解説してみました。
室内はチェックポイントが多いため、2記事に分けました。
この記事は室内編の(2)になります。
解説を簡潔にまとめた「チェックシート」も作成しましたので、ぜひ活用してみて下さい。
⇒【お部屋探しチェックシート】(印刷してお使いください)
チェックシートをご利用される前に、それぞれの項目についての解説を読んで頂いた方が、より効果的にチェックシートを活用することができると思います。
それでは、よろしくお願いします。
もくじ
【室内】②
浴室(給湯器)
・浴室は「バス・トイレ別」か「ユニットバス」か。
ユニットバスは女性にはNGだと思います。
家賃が安くなるというメリットはありますが、デメリットが多すぎます。
【ユニットバスのデメリット】
・窓がないため換気ができない=カビやすい。
・トイレ周りが濡れてしまう。
・トイレットペーパーが湿気ってしまう。
・体が洗いにくい。
・湯船にゆっくりと浸かれない(不可能ではないが困難)。
・浴室がトイレと同じ場所という違和感。
など、女性にはオススメできません。
・給湯器は「追い炊き機能付き」か確認。
給湯器だけだと浴槽に落とし込みでしかお湯を溜めるしかなく、冬場はとても不便です。
ゆっくりと湯船に浸かりたい時にお湯が少しぬるくなってしまったら、ボタン一つで温めることができる追い炊き機能は重宝します。
女性は肩こりや腰痛で悩まされることが多いです。
ゆっくりと湯船に浸かることによって血流を良くし、コリをほぐして痛みを軽減することができます。
また、リラックスできることはストレスの解消にもつながります。
新陳代謝をあげることは美容面にも大きな影響をあたえます。
心身の美容と健康を保つために、「追い炊き機能付き」は必須であると思います。
トイレ
・「バス・トイレ別」か「ユニットバス」か。
ユニットバスは上記の「浴室」の項目で説明しているように、NGであると思います。
・コンセントの有無の確認。
ウォシュレットを利用する女性の場合、入居後新たに設置することがあると思います。
この時にコンセントがないと設置できないor電気工事をお願いしてコンセントを付けてもらうしかありません。
電気工事を依頼した場合の価格を調べてみましたが、「1~3万円」(電気の配線状況などによる)ほどかかってしまうようです。
独立洗面台
・シャワー付きか確認。
(独立洗面台自体が)なくてはならないモノではありませんが、女性の場合はあると便利です。
「シャワー付き」の洗面台は生理や風邪気味などでお風呂には入りたくないけれど、髪は洗いたいというときに重宝する設備です。
・収納スペースの確認。
通勤・通学前のメイクをサッと済ませられるよう、女性の場合はコスメなどを収納が必要です。
余裕をもったスペースを確保できるかの確認が必要です。
洗濯機置き場
・置き場所の確認。
新築・築浅の物件の場合は洗濯機置き場が「外」ということはまずありません。
ですが、築10年以上の物件となると、ベランダや玄関の外ということがあります。
女性には洗濯機置き場が外という条件はNGだと思います。
まず、下着が盗まれてしまうリスクが高いです。
盗まれないまでも、洗濯物を確認されて「女性の一人暮らし」であるということがバレてしまうことも考えられます。
これは防犯上よくありません。
それに、寒い冬場に濡れて冷たい洗濯物を外に取りに出るのは、なかなかの精神的な負担となります。
・置き場所(防水パン)のサイズの確認。
一人暮らし用のお部屋の場合、置き場のサイズは小さめです。
なので、洗濯機を新たに購入する場合はからならず「防水パンのサイズ」をはかっておく必要があります。
そうしないと、買った洗濯機が入らない……というトラブルになりかねません。
【防水パン】
収納
・場所と容量の確認。
収納できる場所はどこにあるのか、容量とサイズはどれぐらいなのかの確認が必要です。
お部屋の見学(内見・内覧)時には物がないため、室内が広く感じられるので「収納」にあまりこだわらなくてもいいかな……と思ってしまいがちです。
ですが、実際に引越しをしてベッドやテレビ台、テーブル、人によってはソファーなどを置いてみると、あっという間にスペースが埋ってしまいます。
なので、あとから後悔しないために必ず自身の荷物と比較して、少し余裕をもった収納スペースがあるかの確認を行いましょう。
仕方がないことなのかもしれませんが、カラーボックスや衣装ケースが所狭しと並んでいる光景は、見栄えが良いとはいえません。
雑然とした感じで気持ち的にもスッキリしません。
収納というとクローゼットや押し入れを連想しがちだと思います。
ですが、キッチンや独立洗面台、シューズボックスの収納のサイズと容量も必ずチェックしましょう。
自炊をする方の場合はフライパンやお鍋(片手&両手)などの調理器具は、結構なスペースを取ってしまうので、大きめの収納が必要となります。
ベランダ・バルコニー
・布団が干せるか。
女性の場合は洗濯物は基本室内干しになります。
ですが、天気の良い日にはお布団はベランダに干したいと思うでしょう。
お布団が干せるスペースと日当たり時間・状態の確認が必要です。
・防犯面の確認。
女性の場合はとくに注意しなくてはならないのが、侵入経路の確認です。
建物の近くに空き巣や変質者が侵入時の足場とするような、高い塀や電信柱などがないかの確認をしましょう。
1 階ではないから安心、という訳にはいかないのが現状です。
2階以上でも空き巣や性犯罪被害が多発しています。
嫌な現実ですが、強姦被害の場所は58.1%が「室内」なのです。
【強姦の場所別発生状況】
自身の身は自身で守らなくてはならないという、リスク管理の心構えが必要です。
騒音
お部屋に住む前はあまり気にしなくても、住んでからお部屋の不満要因の上位に上がるのが「騒音問題」です。
私もこれにはさんざん悩まされてきました。
引越しをしてから後悔しないために、詳しくチェックをしましょう。
木造アパートは遮音性が極めて低いため、避けるべきであると思います。
オススメはRC(鉄筋コンクリート)構造の物件です。
RC構造ならば騒音問題に悩まされない、という訳ではありませんが、確率を低くすることはできます。
騒音問題は住人の集合住宅生活に対するモラルも大きく関係してくるため、その点も可能な限りチェックをしておきましょう。
・お部屋の構造は「木造:×」「ALC(軽量鉄骨):△」「RC(鉄筋コンクリート):○」
・壁の厚さはどうか(壁を叩いて「コンコン」というような軽い音が響く場合は、「壁が薄い」ということです)。
・お部屋の近くに大きな道路がある場合、サッシの遮音性はどうか(1分ほど無言で部屋の中で静かにしていると分かりやすいです)。
・掲示板に騒音問題などの注意喚起のチラシが貼られていないか。
・物件の近くに大学や専門学校はないか。
=若い男子学生は飲み会などで騒ぐ確率が高いです。
・マンションの1回がコンビニはNG
=便利ですが、夜遅くでも人が集まり騒音に悩まされる確率が高いです。
・線路や踏切が近くないか。
・工場が近くないか(騒音以外にも振動に悩まされる確率も高いです)。
友人の一人が家賃が相場の3割以上安いからと、「鉄くず工場」近くのアパートに住んだことがありました。
私もそのお部屋に一度遊びに行ったことがあるのですが、平日は朝から夕方まで「ガシャーン!」「ドーン!」という騒音と振動が絶え間なく響き、全くくつろぐことができないお部屋でした。
細かい事を気にしない友人も、半年ほどで引越しをしてしまいました。
関連記事:騒音トラブルに巻き込まれないために①
臭い
・室内の臭いの確認。
カビ臭くないか、下水の臭いがしないかなどを確認しましょう。
大事なのは「はじめて」に部屋に入った時の臭いの感じです。
その時に「臭い!」と感じたならば、その感じは間違いありません。
臭いの元は何なのかを調べ、その臭いは消せるものなのかどうかを必ず確認しましょう。
私的には、はじめに「臭い!」と感じた部屋はNGにした方がよいと思います。
滅多にないことではあるのですが、まれに前の住人の方のペットやタバコの臭いが残っていることがあります。
この場合はそのお部屋は即NGにしましょう。
理由は管理会社のお部屋の管理がいい加減であるという「証(あかし)」であるからです。
住人退去後のお部屋のクリーニング・消臭作業を、きちんと仕事をする業者に依頼していないということは、管理業者もいい加減であると思っていいでしょう。
そのような管理状態の物件には、住んでから近隣トラブルなどが起きた場合に、しっかりとした対処をしてもらえないと思います。
・室外の臭いの確認。
物件の近くに交通量の多い道路、大きな工場、飲食店などがある場合は、排気ガスなどの臭いがどの程度するのかチェックが必要です。
私でしたらこのような場所にあるお部屋は選びません。
理由は「臭い」の問題だけではなく、「騒音」に悩まされる確率も高いからです。
外からの臭いが強い場合は、室内の臭いを消すための換気をしても、外から臭いが入ってきてしまうため意味がなくなってしまいます。
室内の臭いだけではなく、室外の臭いも必ずチェックしましょう。
埃(ホコリ)
・畑や大きな公園はないか確認。
お部屋の近くに「畑」や大きな「公園」がある場合、風が強い日には「砂埃」に悩まされる確率が高いです。
サッシの気密性が高いため心配ないと思われるかもしれませんが、通気口や窓や玄関の開け閉めの時に入ってきてしまうのです。
このようなお部屋はお掃除が大変ですし、フローリングとスリッパの間の「ザラザラ」とした感覚が不快でたまりません。
まとめ
女性の一人暮らしが安全・安心におこなえるよう、思いつく限りのチェックポイントをあげてみました。
ただ、ここに挙げたチェックポイントを全て満たす物件を見つけることは、正直難しいと思います。
ですが、あまりにマイナスチェックポイントが多い物件は避けるべきです。とくに女性の場合は、「防犯面」「管理」「騒音」の項目は重要です。
不動産の営業の方は、基本的には「貸すこと」が最優先です。都合の悪いことはこちらから質問しない限りまず話しません。
営業の方の中には、親身になってお部屋探しをしてくれる方もいらっしゃいます。ですが、そのような方に出会う確率は低く運任せです。
お部屋に住んでから後悔しないために、私のような引越し貧乏になる経験をしないために、情報収集をおこない、厳しい目でお部屋のチェックをおこなうようにしましょう。